四日目 砂の日

今日の天気は砂。そんな日は、学校も休みになる。
あたり一面が真っ白な砂の世界に変身するんだ。窓から空を見上げると、薄暗い灰色をしている。
無数の砂が、次から次えと降り続く。
窓を開けて手を出した。砂が手に触れる。さらさらと砂が手に触れて、そして、下へ落ちていく。
後ろから、パパの声がした。
「窓を閉めなさい。」
今日は、仕事もどんなお店も休みになるんだ。だから、パパだって今日は家にいるんだ。
ぼくは、窓を閉めて空を見上げた。くろは、暖炉の前で丸まって寝ている。
そう、ぼくの猫は黒色だから”くろ”って名前なんだ。
南の方の空がいっそう暗くなってきた。すると、南の空はぽっかりと口を開いた。
そう思っていると、ザーっと、音を立てて、たくさんの砂が落ちてきて、小さな丘を作り上げた。
ママが、ぼくを呼びにきた。
「ご飯食べるわよ。」
「うん、今行く。」
ぼくは、空を見上げるのをやめて、暖炉の前で丸くなっているぼくの飼っている猫を手に抱えて、
キッチンに行った。
キッチンのテーブルには、パンやスープなどが用意されていた。
ぼくはくろを床におろして、テーブルの上にあった牛乳の入った皿をくろにあげた。
くろはおいしそうに飲む。ぼくは椅子に座って、パンを取って食べ始めた。
パパとママも椅子に座っていっしょに食べる。ぼくは後ろを向いて、窓の外を見た。
まだ砂は降り続いているみたいだ。
「こら、ちゃんと前を見て食べなさい。」
ママにそう言われた。ぼくはママに言った。
「ねぇ。いつになったら砂はやむのかなぁ?」
「そおねぇ。天気予報では、昼過ぎにはやむって言っていたわ。」
くろは牛乳を飲み終えると、暖炉のあるところへ歩いていった。
ぼくも食べ終わったので、暖炉の部屋に行った。窓の外は少し明るくなってきている。
そろそろ、やむかなぁ。やんだら、砂遊びをしなくっちゃ。
砂って、おかしいんだ。明日の太陽が出ると、一粒残らず消えてしまうんだ。
だから、今日中に遊ばなくっちゃいけないんだ。
くろは気持ちよさそうに寝ているなぁ。
そして、砂がやんだころ、ぼくはポケットにおやつで食べるひまわりの種を入れて、くろと一緒に外に出た。