マイ・ウェイ

最初に

 みんなには最後にまとめて感謝を伝えたい。
 初めは小説なんて書こうとは思わなかった。冗談で書いた短い文が、仲間にうけた。そして、書いているうちに長くなった。今でも信じられない。小説を書いたのだ。自分の思ったとおりに書いた。読んでほしい、俺の生き方を・・・。

 (十九歳の時の作品なので、恥ずかしいけど。残しておくね。)

一、平凡な一日

アレクスは自分のベットで目を覚ました。アレクスの部屋には、レコードプレーヤーとギターとアンプがある。他には、ベットと食べる机と椅子と冷蔵庫がある。もう窓からは日が射している。灰色のセメント壁が部屋をやけに狭く見せる。壁に […]

二、友達

2人が目が覚めたときは、もう昼を過ぎていた。2人は腹が減ったので、何か食べようと思った。アレクスは枕の下にある財布を出して、中から千円札を取った。それをくしゃくしゃに丸めて皮のジャケットの胸ポケットに入れる。アレクス達は […]

三、一目惚れ

次の日の朝早く、アレクスは、小便をしたくなって起きた。目の前に毛布にくるまって寝ている奴がいる。アレクスはそれを見たが気にせず、そいつの隣から、道路の方を向き小便をした。アレクスはため息をついた。振り向くと、毛布から顔を […]

四、バイト

 次の日の昼頃、アレクスとナンシー以外はみんな帰っていった。その後、アレクスはナンシーに家で待ってろと言い出かけた。初めに行ったところは、7・11だった。  「あのさー、アルバイトしたいんだけど。」  店員は驚いた顔をし […]

五、自殺

 アレクスとカオスがCDショップで働き初めて、2週間がたった。2人は結構楽しんでいる。音楽はすべて自分たちで決められる。新しいCDも聴ける。店の中の仕事と言えば、客にCDを教える事と、レジ打ちである。店員は全部で5人であ […]

六、平凡な一日(二)

 8人は昼頃パブで目を覚まし、みんなは自分の家へと帰って行った。アレクスとナンシーは家に着くと、すぐにベットにもぐり込んでまた寝た。  2人は夕方に目を覚ました。無性に腹が減っている。ナンシーは食事の支度をする。卵パンと […]

七、給料

 11月の終わり、アレクスとカオスはにやにやしながら1日を働いていた。2人は、ケツのポケットに分厚い封筒を入れていた。客に接する態度もだいぶ違う。客ににやつきながら近づいて、これはいい音楽だよ、どうだと勧める。やけにべた […]

八、AIDS

 ある昼下がり、カオスは暇で、スモッグだらけの新宿をぶらぶらしていた。浮かない顔をしたサラリーマン達が行き交っている。今日も、くだらない仕事のために会社に行くんだろう。  女が泣いている。カオスの目にその女が入った。黒人 […]

九、ウェル・カム・バック

 豚箱の中にスティーブとデッドがいる。ここに入ってから約1カ月半が過ぎた。判決の方はいまだ終わってはいなかった。しかし、スティーブが殺ったということを証明できるものがなく、スティーブをまず、出所させることになった。 牢屋 […]

十、十二月二十三日

 「ははははは。とうとう記念日がきたぜ。」  アレクスは朝早くに起きて笑った。ナンシーはもう朝飯の準備をしている。パンの上にバターを塗り、ハムを乗せる。その上に卵焼きを乗せる。アレクスはギターを持ち出して、食卓に行き、い […]

十一、死

 朝、アレクスとナンシーはカオスの家に行った。そこでは大変なことが起こっていた。アッシュが昨日の夜から発熱をして熱が下がらなくなっていた。ソファーベッドにアッシュは横たわっている。薬を飲ませても全く効かなかった。ナンシー […]

十二、初日の出

 夜、ジャックはまたあの赤いバスでアレクスの家にきた。アレクスはバスに乗り込み、ジャックと手と手をたたいた。アレクスは一番前のベンチに座った。もうみんなバスに乗っている。おはようと挨拶をする。そして、カオスとアッシュのい […]

十三、PUB

 アレクスはナンシーと一緒に”Anarchy” に入るとマスターがいた。いつもより元気がない。  「よお、マスター元気ねーな。」  アレクスは言うと、マスターはこの店のことを話した。  「この店も […]

十四、平凡な一日(三)

 アレクスは目が覚めると、ナンシーが朝飯を作っている。うまそうなにおいがしている。CDを付ける。今日もまたCDショップに働きに行かなければならない。でも、おもしろい仕事なので、楽しそうに出かける。アレクスは、歌いながら食 […]