五、自殺

 アレクスとカオスがCDショップで働き初めて、2週間がたった。2人は結構楽しんでいる。音楽はすべて自分たちで決められる。新しいCDも聴ける。店の中の仕事と言えば、客にCDを教える事と、レジ打ちである。店員は全部で5人である。店長とアレクスとカオス、後は男が1人に女が1人だ。アレクスとカオスが来てから店内はにぎやかになった。うるさくなった。しかし、店長は別に気にせず、にこにこしている。喜んでいるのだ。店長は、
 「これこそ、パンクのCD店だ!」
 と、言っていた。
 夜8時になったので、店を閉めた。アレクスとカオスは店長にジュースをおごってもらった。それを飲みながら、家に向かった。
 途中、壁に見たことのある顔が張り紙としてあった。ナンシーの顔だった。その写真の上で、ナンシーはめちゃくちゃ貴族らしい服を着ている。ドレスというやつらしい。その紙をはぎ取って、読みながら帰ろうとした。しかし、2人はあまり、漢字が読めないので、アレクスは嫌そうな顔をして、その紙をくしゃくしゃに丸めてポケットに突っ込んだ。そして、歩き続けた。
 2人が新宿の目の前につくとホームレスの連中が呼んだ。
 「兄ちゃん達、ちょっと来い。」
 アレクスは返答した。
 「おお、何だじっちゃん。どうかしたか?」
 そうすると、1人のホームレスは新聞をアレクスに渡した。
 「この女、兄ちゃんといつも一緒にいる女じゃねーか?」
 ナンシーだ。新聞にも出ている。家族写真が出ている。むかつく親父とやさしそうなかあちゃん、そして、ナンシーと弟である。弟もいるとは聞いていたが、始めてみる。
 ホームレスの1人が話した。
 「どうやら、弟が死んで親父が娘に帰ってこいと言ってるらしい。」
 カオスがホームレスの奴に聞いた。
 「弟が死んだ?」
 その1人のホームレスは字が読める。そいつの話では、弟が学校でいじめられたあげく、自殺したと言うことだ。アレクスは、
 「ナンシーは俺のだ、帰さねー。」
 と言って、新聞紙を破った。しかし、ナンシーに弟が死んだことを伝えた方がいいと思い、その破片を拾い集めポケットにしまい込んだ。そして、アレクスとカオスは、やけに沈み込みながらアレクスの家に向かった。 家につき2人は玄関に入った。ナンシーは元気よく飛び出してきた。ナンシーは2人がやけに静かなので、
 「どうしたの、もしかして、バイト首になった?」
 と聞いた。アレクスは首を振った。
 「じゃあ、どうしたの?」
 また聞いた。アレクスはポケットの中からボロボロの紙を出した。そして、ナンシーに渡した。ナンシーは張り紙を読んだ。ナンシーは読みながら泣きだし、床にふせた。
 「じゃあ、後でまた。」
 カオスはそう言って、家を出ていった。アレクスはナンシーを部屋に連れていき、いすに座らせた。しばらく、机に泣き伏せていた。
 しばらく泣いてから、もごもごと話し始めた。
 「さとるは、やさしい子だったから・・。なんとなくいじめられてるのは知ってたけど、自殺するなんて・・。いっしょに、家を出ればよかった。」
 「これからどうするんだ?家には帰らないよな。」
 「でも、お葬式には出なくちゃ。」
 「俺も行く、いいか?」
 「うん。」
 そう言うと、2人は黙った。ナンシーはベットにもぐり込み泣き寝入った。アレクスはナンシーに、
 「ちょっと出かけてくる。」
 と言って、出ていった。 みんなと集まる場所 “Anarchy”という、パブに行った。その中にはいろんなパンクスがいる。パンクの音楽がかかり、壁は落書きのしたい放題、いすやテーブルは車のソファーやドラム缶、自動販売機の壊れたやつ、でかいタイヤなどのがらくたに座って飲む。また、飲み物も安い。
 アレクスがその中に入っていった。そこのパブのマスターがいる。口の上に髭を生やしている。
 「アレクス、どうしたのこわい顔をして。」
 と聞いてきた。関係はないがこのマスターはホモである。
 「嫌なことが起ってよ。」
 前方の車のソファーにカオスが座っている。ナックとソフィとジャックもいた。
 「よお、カオスまた会ったな。」
 「もう、みんなに話しちゃったぜ。」
 「ああ、いいさ、俺もその話でここに来た。」
 ソフィはアレクスに聞いた。
 「ナンシーはどう?」
 「今、泣いて寝込んでいる。」
 この5人は、話し合った。葬式に行くことや、ナンシーの弟を殺った奴を見つけだし、いじめることについて話した。ソフィは言った。
 「最近、いじめで自殺する奴が多いって、新聞に出てた。それを学校の先生が知っていても何もできない。犬も何もできない。ようは、法律では何もできない。」
 カオスは不気味な笑みを見せて言った。
 「じゃあよ、俺達アナキストの出番じゃねーか。ワンワンも恐くねー。法なんて言うくそもねー。自由な俺達が、そいつらを裁いてやろうぜ。」
 みんな、不気味な笑いをした。そうしているうちに、シドニーとアンソニーも来た。そうして、7人は2日後の昼にアレクスんちで集まり、その後ナンシーの家に葬式に行こうと決めた。ソフィは2日後までにナンシーの弟の学校といじめた奴等の顔と名前を探しておくと言った。アレクスは家に帰って、そのことをナンシーに伝えようとした。
 「じゃ、俺、先に帰る。」
 そう言って、アレクスはパブを後にした。 家につき、ドアを開け中に入った。
 「ナンシー。」
 と、アレクスは言って、ベットの所に行った。ベットの中にはナンシーはいなかった。アレクスはトイレを見に行ったが、ナンシーはいなかった。
 「ナンシー!」
 と、叫んでも出てこなかった。机の上に手紙があった。全部、ひらがなで書いてくれている。

だいすきな あれくす へ
やっぱり、わたしは ちちの ところにかえった ほうが いいのかもしれません。
おとうとは わたしが いえを でることをしって、いっしょに いこうと いいました。
それで、わたしは おとうとと いっしょにいく と、やくそく しました。
でもわたしは おとうとの ことを かんがえ、わたしひとりで いえを でました。
そのご しんぱいしていた、おとうとがしぬなんて おもっても いませんでした。
わたしは いえで ねこんでいる はは のために かえります。
はは まで しなせたく ないのです。
かってに いなくなって ごめんなさい。
ゆるしてね。いままで ほんとうに ありがとう。
あなたの なんしー より

 アレクスは読みながら震え、十何年かぶりに涙を流した。
 「くそやろー!ナンシー、勝手に1人で決めるなよ。」
 そう叫ぶと、外に飛び出し、むやみに走り出した。
 「ナンシー!俺のナンシーを返せ!」
 足にまめができるまで走った。夜が明ける頃まで探していた。日が出てきた頃、新宿駅近くの地下道路で倒れ込んで寝てしまった。
 気がつくと、自分の部屋のベットの中だった。カオス、ナック、ソフィ、ジャック、シドニー、アンソニーの6人が部屋にいた。アレクスが起きあがるとカオスたちはアレクスを見た。カオスは、
 「おとといの夜、俺達と分かれてから何してたんだ?どこでも寝れるんだな。昨日の朝、俺が地下道通ってたら、お前が寝てたんでびっくりして、俺がここに連れてきたんだぜ。にしても、丸1日寝込んでたぜ。それと、ナンシーはどこにいる?」
 と言った。
 「ナンシーはいねーよ。探したがみつからねぇ。どっか遠くへ行っちまった。」
 ソフィは笑って言った。
 「アレクス、ナンシーのいるところなんて、決まっているでしょ。ナンシーの家よ。ナンシーの家の場所もわかったの。連れ戻すのよ。」
 アレクスは、ナンシーを連れ戻すことにした。ナンシーの家は田園調布にあるということだ。やたらにでかい家らしい。北条カンパニーというと国中でも10本の指に入るということだ。ナンシーの親父の金狂いは国中で5本の指に入る。
 アレクス達はナンシーを取り戻す前に、いじめた奴等の学校に行くことにした。ソフィはこの学校の事も調べていた。その学校も田園調布にある。ナンシーの家からそれほど離れていない。
 アレクス達は電車に乗って、田園調布に行った。駅から歩いて10分の所に3階建ての学校がある。金持ち達の学校だった。アレクス達はナックとソフィをおいて、中に入り込んだ。校舎にはいるとアレクスは叫んだ。
 「ナンシーの弟を殺った奴等はどこだー。」
 先生らしい奴が2人来たが、アレクス達を見て、目の前にある職員室に逃げ込んだ。そして、ワンワンに電話をしようとする。しかし、ナックの恐さを知らない先生達の負けである。ナックは、すべての電話線を切り、防災シャッターを閉め、警報システムを止め、最後には、校内マイクを占拠した。ナックは放送室で待ち、ソフィはアレクスを呼びに行った。
 アレクスが放送室に来て、マイクを持って怒鳴った。
 「俺のナンシーの弟を殺った奴等はただじゃすませねー!」
 その間に、ジャックとシドニーとアンソニーは学校の教室中を回り、いじめていた奴等を見つけだすと、屋上に連れていった。アンソニーは、アレクス達に屋上に来るように言いに来た。そして、4人は屋上に上がり、いじめた奴等、5人に対面した。アレクスは怒った目つきで五人をにらんだ。
 「お前たちがナンシーの弟を殺したんだな。」
 5人は、知らないと言った。(5人の奴等に仮の名前を付け、A、B、C、D、Eとしておく。)
 「ナンシーなんて知りません。」
 Aが言った。本名の小百合を言わなくては、わかるはずがないが、ジャックは怒って言った。
 「がたがた、うるせーんだよ。そうだと言えばいいんだよ。」
 「ぼくは、殺してなんかいません。」
 声をふるわして、Dが言った。そこで、アレクスは、Dからいじめることにした。ナックはおもしろいことを考えて言った。
 「アレクス、こっちを見ろよ。おもしろいぜ。下にプールがある。」
 アレクスは笑って言った。
 「じゃ、落下テストでもするか。」
 校舎のすぐ横にプールがある。ここから下までの距離、約20メートル位であろう。アレクスはDを呼んだ。
 「お前、殺してないと言ったよな。嘘つくんじゃねー。てめーらが殺したんだよ。嘘ついたから、お前から落下テストしてやる。ほら、プールに向かって飛べ。」
 Dは泣きだした。アレクスは笑った。
 「恐えーだろ。でも、その恐さを乗り越えて死んでったさとしはもっと恐いいじめをもらったんだよな。おい、お前、あいつを落としてやれ、じゃなければ、俺がお前を落とすぞ!」
 アレクスは、Eに命令した。EはDを落とすことができない。5人は泣き出した。カオスも怒っていった。
 「さとしも泣いてたんだよ、お前たちにいじめられてな。今度はさとしの代わりに俺達がいじめてあげてるんだよ。泣いてねーで、感謝しろ。」
 屋上の端っこで2人は泣き黙っている。ジャックは待つのがそうとう嫌いであった。2人の方へ行き、Dを落とす振りをした。Dはわっ!と大きな声を出して、また泣き始めた。ジャックは怒鳴った。
 「お前等は全然勇気がねーのかよ。死ぬ覚悟ってのがねーのかよ。じゃあ、俺が手伝ってやる。」
 Eを思いきり蹴落とした。叫びながら落ちていく。アレクス達は大笑いした。プールに落ち、水面がはねた。プールの中で動いている。生きているらしい。残念だ。Dは恐くてもらした。ジャックはDに話す。
 「きたねーやつだな。いいかよく聴け、お前が落ちないと、他の奴を次々落とすぞ。」
 そう言うと、ジャックはCを捕まえて来て、飛べと言った。
 「ほら、早く飛べ。鳥みたいにピーピー鳴いて飛べ。」
 そう言うと、またジャックは蹴落とした。アレクスが言った。
 「よし、じゃあこうしよう。3人でじゃんけんして、勝った奴1人は飛ばなくていいことにしてやる。」
 3人はじゃんけんをすると、Dが運良く勝った。他の2人はプールへと落ちることになった。ジャックはこいつらを落とすのが趣味になっていた。2人は泣き叫び、土下座をしている。ジャックは強引に2人を捕まえ、屋上の端へと連れていき、2人を同時に突き落とした。プールの中に2人は落ちていった。ナックはきざっぽく言った。
 「やはり、ものの落ちる速さは、重さに関係なく等しい。」
 アレクスは笑って、
 「ナック、何訳の分からないことを言ってんだよ。」
 と言った。カオスは、
 「さて、最後残ったこいつには、何をしてもらおうか。」
 と言った。アレクス達は考えた。何かおもしろい事はないかと考えた。何も思いつかないので、こいつの服を破った。ズボンを太股から下をはぎ取ったそして、上半身を裸にした。そして、ズボンの切った布で両手を後ろに縛った。アレクスは赤い油性ペンで、こいつの体中にいろいろなことを書いた。”私は人殺しです。罪滅ぼしのためこのような事をしています。ごめんなさい。”と書いてある。胸のところに、”ここをもんでください”と書いてある。へその下には、男のものの絵が描いてある。背中にも沢山の事が書いてあった。いつのまにか、みんな、結構楽しんでやっていた。そして、そいつをナンシーの家の前に立たせておくことにした。みんなは、下に降りて、校舎を後にした。アレクス達は、
 「失礼しましたー!」
 と叫んで、出ていった。このDの首に残った布をくくり付けて、犬のように引っ張っていった。ナンシーの家はここから歩いて7分のところにある。歩いている途中いろいろな人はそれを見るが、誰もこいつを助けようとする奴はいなかった。さとるもこんな感じだったんだろう。人間なんて見て見ぬふりをする。
 ナンシーの家についた。この辺はばかでかい家ばかりでむかついた。ナンシーの家の前には、でかい車がたくさん停まっている。アレクスはこの連れてきたDを門の所に立たせておいた。パンクス達が門の中へと入っていくと、金持ちそうな奴等が、嫌そうな目で見た。家の庭で葬式をしているが、まるで、パーティーのようににぎやかである。棺桶の前にナンシーが1人座っている。アレクスは叫んだ。
 「ナンシー!!」
 ナンシーは振り向いて、
 「アレクス!!」
 と、叫んで、泣きながら走ってきてアレクスに抱きついた。アレクスは言った。
 「俺をおいていくのかよ。お前の弟と同じようにおいていくのかよ。俺も自殺しちゃうぜ。おいて行くなよ。俺なんかあの後お前を捜しまくってぶっ倒れて、1日中寝込んでたんだぜ。」
 「ごめんね、本当にごめんね。もう、アレクスから、離れないから。」
 と、話を話していると、新聞で見たのと同じ顔の男が来た。
 「なんだね、君たちは。汚い奴等だな。君、私の娘を離しなさい。」
 カオスが言った。
 「あのなー、おっさん。ナンシーはお前のものなんかじゃねー。ナンシーはナンシーのものだ。」
 「ナンシー?人違いじゃないのかね?」
 親父がほざく。アレクスが言った。
 「うるせー。ナンシーはナンシーだ。」
 親父が言った。
 「君たちの望みはなんだね。金か?」
 ナンシーは言った。
 「金なんかいらない。それと、私はナンシーよ。あんたのものじゃないんだから!」
 親父は驚いた顔をしていた。ナックは続いて言った。
 「あいにく、俺達には生きるために必要な金と暇があるんでね。ナンシーだけ取り戻しに来たんだ。」
 アレクスはナンシーの手を取って、
 「ナンシー、行こうぜ。こんな、くそ親父から早く離れようぜ。頭がおかしくなりそうだ。」
 と言って門の外に出ようとした。しかし、親父は捕まえようとする。
 「待ちたまえ。私の娘を返せ。」
 親父がそう言ったとき、ジャックとシドニーがその親父を捕まえてくれた。アレクスとナンシーは、先に駅の方へ逃げて行った。その後、ナックはそこら中のベンツの車を見て、ボンネットに着いているベンツマークをペンチで取った。7台のベンツから奪い取った。そして、ナックはその親父に言った。
 「これ、もらっておくぜ。どうせ、お前達にとってこんなマークなんか小銭で買えるんだろ。それに、こんな派手に葬式開いてんだから、金がたくさん入って笑いが止まらないだろうよ。」
 親父は、他の奴に助けを呼んだ。警備員みたいなのが、4人走ってくる。そこで、パンクス達は逃げることにした。シドニーは、
 「お世話になったな、じゃあな。」
 と言った。みんなは駅の方に逃げた。門を出ると、Dがまだいたので、パンクス達は1発ずつ殴って行った。警備員達は門の外までは追いかけてこなかった。
 そのころアレクスとナンシーは駅のベンチに座りみんなが集まるのを待っていた。
 「アレクス。」
 ナンシーは話し続ける。
 「私が自分の家に戻った晩、私の父は何をしていたと思う?お金の計算よ。信じられる?そして、私を見るとうれしそうな顔をしてこう言ったのよ。”帰ってきたか!お前は北条家の跡取り娘だ。いいな、お前はもっと会社を大きくできる素質を持っている。それに比べ、さとしは全くぱっとしない奴で、素質がなかった。まあ、今考えると、自殺してくれてうれしいよ。資金が集まる。”そんなこと普通の親が・・、人間が言うせりふじゃないわ。」
 そう言って、また涙を流した。アレクスはナンシーを抱き寄せて、
 「かあさんの方は大丈夫?」
 「うん、母は私の家出に賛成してくれたの。アレクスのことも話した。母はアレクスに会いたがっていた。病気もだいぶよくなっていたし、今度、外で会おうって話した。”パンクの人っておもしろそうね”って言ってた。」
 ナンシーと話をしていると、やっとみんなが来た。パンクスは駅に入り、電車に乗って新宿へと向かった。もう一度ナンシーはみんなに謝った。
 「みんな、ごめんね。」
 みんなは、許してくれた。ナンシーは家でのことをみんなにも話した。ナックはナンシーの話を聞いて、
 「やっぱり、金だろ。俺があの親父に言ったことが、当たったってことだな。」
 と言った。そして、少し、にこっと笑った。
 新宿に着くと、みんなで、アレクスの家に行った。アレクスの家に着くと、ナンシーはパンクの服を着て、黒い喪服というやつをごみ箱に捨てた。ナンシーが、
 「明日まで飲み明かしましょう。お金なら充分なくらいもってきたの。」
 そう言うと、みんな喜んだ。そして、”Anarchy” に行くことに決まった。
  “Anarchy” には、いつものマスターがいる。
 「ナンシー、無事だった?アレクス、しっかり捕まえとかなくっちゃ。」
 と、いつもより、もっとホモっぽく言った。8人は少しゾクッとした。ナンシーを励ますために。今夜は飲み明かすことにした。もちろん、ナンシーの金でだが。みんなはサイダーを飲むことにした。(サイダー:アップルのワインに炭酸が入っているもの。)そして、誰が一番飲めるか、競争が始まった。ナンシーは10杯飲んで、酔いつぶれ、トイレで吐いた。次にシドニーが15杯、ソフィが17杯、アンソニーが18杯、ナック21杯、カオス22杯、アレクス25杯目で、トイレに行った。みんな、吐いた。気持ちよく吐いた。ジャックは30杯飲んでも吐かなかったが、
 「地球はやっぱり回っている。」
 と、哲学者らしいことを言っていた。ジャックも酔っぱらっているのだ。8人はべろんべろんに酔っぱらっていた。家にも帰れない。帰る気はない。マスターは困ってしまったが、しかたなく、店の中に泊めることにした。8人は何もわからなくなって、眠りについた。

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うや

童話、小説、その他、いろいろ妄想したり書くのが好き。最近は、わたしのトリセツ「ショコラ」の文章を担当してるよ。https://chocolat.jp/ まだまだ書くこといっぱいあるんだ。

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