十三、PUB

 アレクスはナンシーと一緒に”Anarchy” に入るとマスターがいた。いつもより元気がない。
 「よお、マスター元気ねーな。」
 アレクスは言うと、マスターはこの店のことを話した。
 「この店も後一週間で閉店なのよ。店が買収されるのよ。周りの店は既に売却が終わって、この店だけのこってるでしょ。どうやらここに、でかいビルでも立てるらしいの。。立てるのはあそこだけにしてほしいわ。。」
 奥の方にシドニーとジャックがいる。昼間からサイダーを飲んでいる。アレクスとナンシーはシドニー達の所に行って座った。そして、店のことについて話した。はっきりいって、ここはパンクス達のお気に入りのパブだ。この店を守るしかないと意見を合わせた。仲間以外のパンクス達も意見は同じであった。
 戸が開き、カオスが入ってきた。
 「よう、みんな元気か?」
 カオスは明るく入ってきた。なぜ、カオスが明るいのか誰も聞かなかった。アレクスはこの店のことをカオスに伝えた。カオスはすぐデモを起こそうと言った。マスターも来た。
 「君たちしか、この店を守ってくれる奴はいないの。この店は私の生きがいなの。お願い、手伝って。」
 気の弱そうな声で言った。10日後の取り壊しまでに人を集めてデモをすることになった。
 次の日の夜、”Anarchy “には大勢のパンクスと少しのテロリストも参加し集まった。彼らテロリストも、こういうもめ事になると来て手伝ってくれる。みんな、交代で立てこもることにした。テロリスト達は、バラ線を張って、バリケードを作ってくれた。
 取り壊しの前日、皮のコートに身を来るんだ男が2人来た。早く立ち退けと怒鳴っている。パンクス達はその2人を捕まえて。ロープでぐるぐるに縛り付けた。そして、外のごみ箱に捨てた。
 そして、取り壊しの日が来た。しかし、パンクス達は店からは出なかった。黒い車とブルトーザーが来ている。しかし、人が中にいるので手出しができないでいる。しばらく、にらみ合いが続いたが、ブルトーザーは我慢できなくなり店を取り壊そうと近づいてきた。あと5m位の所で、テロリスト達はみんなに、伏せろと言った。すると、ブルトーザーの下から爆発が起こった。地雷を仕掛けていたのだ。ブルトーザーは横転した。かなり多くの火薬を詰めたのだろう。人だったら、その姿はなくなっていただろう。黒い車から、人が出てきて、ブルトーザーに駆け寄った。その隙にテロリストは車にワナを仕掛けた。その男は、ブルトーザーから仲間を救い出すと車に連れていった。そして、車に乗るとエンジンをかけた。すると、車の前のボンネットが爆発した。2人は車から降りて走って逃げていった。その後、爆発音を聞いて、警察と機動隊が駆けつけてきた。テロリスト達は裏口から逃げていった。警察と機動隊は店を包囲した。そして、パンクス達の取り調べを行った。しかし、今の爆発とパンクスが関係ないとわかると立ち去って行った。
 1時間後、”Anarchy “に、電話が入った。
 「土地開発はあきらめる。」
 たった一言言って、電話は切れた。パンクスはみんな喜び、店をあげて飲んだ。ここにあるすべての飲み物を飲みあかすことにした。マスターは喜んで、
 「今日は、みんなただでいいわ。」
 と言った。パンクスはなおさら全部飲み尽くすことにした。次の日まで、飲みまくった。みんなは、気持ちよく帰っていった。アレクス達が一番最後まで残って飲んでいた。マスターは店の名前を変えようとしたが、アレクス達は ”Anarchy “が最高にいいと言って、断った。そこで、看板の字だけを新しく変えることにした。今までは”Anarchy “だけであったが、”PUNKS PUB Anarchy” とした。
 そして、今でもみんなから、「アナーキー」と呼ばれている。

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うや

童話、小説、その他、いろいろ妄想したり書くのが好き。最近は、わたしのトリセツ「ショコラ」の文章を担当してるよ。https://chocolat.jp/ まだまだ書くこといっぱいあるんだ。

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